お彼岸って
お彼岸って何をする日なんでしょう。
そう聞かれて正しく答えられる人が同世代には少ないのではないでしょうか。
偏見でしょうか?
少なくとも私は、お墓ディレクターの検定用テキストに詳しく掲載されていたので、
知ることができましたが、それまでは全く説明することなどできませんでした。
幼稚園や保育園では行事ごとに絵を描いたり、先生方がイベントをしてくれたりと、
日本の行事に触れることがあったように思えますが、
小学校、中学校と大きくなって行くにつれて、
授業で先生が行事について教えてくれる機会は減っていき、忘れていくのでは無いかと思います。
私の記憶力が乏しいだけ、もしくは聞いていなっかただけなら…先生方すみません。
だからなのか、学が無いからなのか、恥ずかしながら20代半ばまで、頭の中で彼岸は十五夜と一緒になり、秋分の日は何の日なのか全くわからなくなっていました。
そんな私と同じようにいろいろと忘れてしまっている方の為に、
秋分の日、お彼岸について、少し紹介いたします。
お彼岸(秋分の日)=お墓参り?
そもそもどうして『お彼岸にはお墓参りに行く』という風習があるのでしょうか。
これには諸説あると思いますが、お墓ディレクターとして、
お墓の教科書に書いてある説ご紹介いたします。
お墓の教科書内でも諸説あり、小さな字で約3ページにわたり仏教用語とと共に難しく載っているので、
私が感心した部分だけかみ砕いてご説明いたします。
そもそもお彼岸とは秋分の日(春分の日も)を挟んだ前後三日間、合わせて7日間のことを指し。
その期間に行われる法要を彼岸会といいうことから始まった日本独自の行事だそうです。
平安時代では朝廷で、江戸時代になると庶民の間でも行われるようになり現在にも定着しています。
2021年でいうと、秋分の日が9月23日(木)なので、
9月20日(月)~9月26日(日)までの期間となります。
秋分の日(春分の日も)は太陽が真東から登り、真西に沈んでいく日です。
地域や宗派にもよりますが、お墓は東向きに建てられることが多かったので、お墓の背後は真西になります。
西といえば、はるか彼方の阿弥陀様の極楽浄土があるとされているので、一緒に拝むことができる。
そういった観点から、真西が連想される秋分の日が、
お彼岸そしてお墓と強く結びついているのではないかといわれているそうです。
お彼岸はあの世とこの世、河を挟んだ彼(か)の岸とこちらの岸が近くなる期間ともいわれています。
だから、ご先祖様を近くに感じることができる期間でもあるということですね。
長々とまとまらない文章を書きましたが、
まずもって、秋分の日は『祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日』
と国民の休日に関する法律でもいわれているので、
なんとなくでもいいので、
お彼岸はお墓参りに行く期間
と覚えていただければ結構です。
もし、ご興味を持たれた方で詳しく知りたいと思われた方は、お寺のご住職に尋ねてみてください。
諸説ありの違う説も見つかるかも知れませんし、私よりわかりやすくご説教いただけると思います。
コロナ渦や長雨でお盆にお墓参りにいけなっかった方も、
この機会にお彼岸は亡くなられたご家族やご先祖様を偲び、
お墓の前で近況報告など、してみてはいかがでしょうか。
そして、お墓参りをしてみて、汚れが気になったり、修繕したい箇所がありましたら
岩岡石材有限会社にご相談ください。きっとお力になれるはずです。